生成AI
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Gemini完全マニュアル[第2版](著者:酒井麻里子 / 出版社:秀和システム新社)【書評】

渡辺 悠介
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Gemini完全マニュアル_01【画像】

ここ数年で私たちの身近な存在となった「生成AI」。そのキッカケは、2022年(令和4年)11月にOpenAI社がChatGPTをリリースしたことに端を発していると思います。

認知度の高い生成AIサービスはいくつかありますが、今回ご紹介する書籍がフォーカスしているのはGoogleの提供している生成AI「Gemini(ジェミニ)」です。画像付きで操作方法を解説してくれているため、初めて生成AIを試す人も安心して使える内容となっています。

私自身の生成AIサービスの利用歴は、ChatGPTを多少使ったことがある程度。それでも、抵抗なくGeminiを使い始められましたが、同時に知りたいことも頭に浮かんできました。

●ChatGPTとGeminiは何がどう違うの?
●どんな風に役立つのか?
●Geminiが他の生成AIサービスと決定的に違う特徴は何?
etc…

本書ではこういった疑問についても、わかりやすく回答してくれています。もちろん、紙面の都合等で「専門的で詳細に」とまでは言えません。でも読み進めるうちに、あなた自身がGeminiを活用しながら答えを入手するスキルが身に付いていきます。

そのため本書は、あなたにピッタリの「Gemini活用スタイル」を見つけるガイド的な1冊になることでしょう。

本書「Gemini完全マニュアル[第2版]」は、株式会社 秀和システム新社からご提供いただきました。
貴重な機会をありがとうございます。

「Gemini完全マニュアル」で学び、身に付けられることピックアップ

Gemini完全マニュアル_02【画像】

本書「Gemini完全マニュアル」には、基礎的な知識から始めて、日常や仕事での活用事例がひと通り網羅されています。

基礎知識に関しては、次のようなことを理解できます。

☑ そもそも生成AIがどのようなものか?
☑ Googleが提供しているAIサービスの全体像
☑ Geminiを利用するために必要なGoogleアカウントの作り方
☑ Geminiの使い始め方と基本操作
☑ Geminiのプランの違い
☑ モデル(AIの頭脳)の選び方
☑ 他の生成AIとGeminiの違い
☑ Geminiを利用する際の注意点(Geminiの回答の正確性、利用スタンス、個人情報&機密の入力について)

また、Geminiの活用についても内容が充実しています。GeminiはChatGPTと同じく、使用する際に「プロンプト」と呼ばれる指示文を書いて、伝えなければなりません。そのプロンプトの事例も学ぶことができます。

●文章の要約の仕方
●メールの下書きを書いてもらうには
●自分の文章の推敲
●情報収集および分析での活用法
 ・翻訳
 ・動画や音声データの要約
●企画書の作成
●情報収集
 ・アンケート結果を表やグラフにまとめてもらう方法
 ・Deep Researchの使い方
●関連サービスのNotebookLMの使い方
●画像や動画の生成方法
●Google WorkspaceでのGemini活用方法について
●Gem(目的別のAIチャットを作成できる機能)について
●Geminiの便利な活用方法
 ・スマホ・カメラの画像を見せながら音声で質問する
etc…

結構なシチュエーションで活用できそうですよね。

こういった基礎知識を学び、使い方に慣れることで、Geminiが快適かつ安心して頼れる相棒のような存在に近づいていくと思います。

使いやすく便利なGeminiですが、利用時には注意すべきこともあります。本書(P042)でも触れられていますが、生成AIの性質上、賢い反面、事実に基づかない情報を本当のことのように回答する(ハルシネーション)の可能性があるため、Geminiの回答を100%鵜呑みにするのは避けた方が賢明です。

そのため、「たたき台を作ってもらい、最後は人間がチェックする」といったスタンスで使うのがおすすめです。

※本書の構成に関する個人的感想

色々なサービスや機能が出てくるタイミングで、混乱しないように表等を用いて説明してくれているので読み進めやすかったです。


いくつか事例を紹介します。

●P 19:Geminiをはじめ、AndroidスマホのアシスタントのGemini、Google検索「AIモード」、NotebookLM等のおもな役割の違い
●P 32:おもな生成AIのザックリした違い(無料プランの有無、有料プランの料金、特徴や強み等)。
●P 72:動画や音声の要約で、Geminiにアップロードできるファイルのサイズ等(無料・有料プランでの違い)。
●P137:通常のGeminiとDeep Researchの利用シーンごとの使い分けの事例。
●P206:Google Workspaceのアプリ内でGeminiを利用できるプランによる違い。

使って実感!Geminiが身近な存在に

猫の画像作成

この本を読んだことを機に、Geminiの有料プラン(Google AI Pro)に申し込んでみました。入力した情報がGeminiの学習に使われる可能性があるため、本書39ページを参考に「Gemini アプリ アクティビティ」のボタンを「オフ」設定した上で、個人情報等の入力はしないようにしています。

その後Geminiを活用して、以前飼っていた猫のイラストを描いてもらいました。その完成したバージョンが上図です。

Chapter 06「画像と動画を生成する」(183ページ~)を参考にしています。

画像生成のためのプロンプト(指示文)は、次のように指定しました。

① 画像作成のお願い

●猫の特長
 ・体のほとんどが茶色で、アメリカンショートのような模様をしています。
 ・額から鼻、喉、胸元、お腹は白色です。
 ・手の甲も白色です。
 ・口の周りは薄めの茶色です。
 ・髭が長めで、フサフサしています。
 ・瞳は黒で、目は少し薄いグリーンとイエローを混ぜたような色です。
 ・額は薄い茶色ですが、縦に4本くらい濃い茶色の線が入っています。
 ・目の端と顎の辺りから濃い茶色の線が出ていて、顔の端で合流しています。
 ・瞼は少し眠たげなことが多かったです。
 ・耳は少し長めの三角で、ピーンとしています。
 ・尻尾は長めで、色は濃い茶色と薄い茶色が交互になっています。
 ・鼻は小さく、薄いピンク色です。
 ・首輪はライトグリーンです。
 ・ボディは長めで、手足は少し短め。ちょっとだけ胴長な印象です。
 ・毛の長さは、長過ぎず、短すぎない感じです。

●猫の種類
 ・保護ネコの雑種です。

●どんなポーズや雰囲気で描いてほしいか
 ・ノートPCでGeminiを使っている姿を描いてください。
 ・斜め横からのアングルで、猫の顔が見えるといいな。

●アイテムや背景
 ・ノートPCのボディは、ワインレッド色がいいです。
 ・背景は、本がたくさん並び、横積みされているデスクの上。
 ・部屋の壁は白を基調としています。

●イラストのスタイル
 ・アニメ調な雰囲気でお願いします。

●ブログで公開するので、念のため、著作権や肖像権に抵触しないように注意してください。

 ↓↓↓

上記プロンプト(指示文)の結果がこちらです。

もう少し実物に近づけたかったので、あと3回修正を依頼しました。

② 修正のお願いです。

●薄い茶色をもっと薄めにしてください。

●胴体の模様は線なのですが、お腹の辺りは半円のような模様でお願いします。アメリカンショートヘアのような感じです。

 ↓↓↓

③ 再修正のお願い

●「再修正のお願い」まで入力し、具体的な指示をせずに間違えてエンターキーを押してしまいました。
それでも、修正をしてくれました。

 ↓↓↓

④ 再々修正のお願い

●首輪の色を明るいライトグリーンにして、胸元近くにメタリック・グリーンの鈴をつけてください。

 ↑↑↑ 見出し「使って実感!Geminiが身近な存在に」のすぐ下の画像。

これで、一番最初に掲載した画像(首輪に鈴のついた猫)が完成しました。

画像の修正をお願いしているうちに、どんどん楽しさが増していきました。やはりGeminiへの指示は、具体的にするほどイメージに近い画像を作成してくれるようです。

ちなみに以前飼っていた猫の写真はコチラ
以前飼っていた猫ちゃん【画像】

文章の推敲の依頼

さらに、この記事をある程度書き上げた時点で推敲してもらいました。

プロンプト(指示文)は下記の通りです。

※著者のお名前は「●●」にした状態で推敲してもらいました。

あなたは優秀な編集者です。

以下の文章を、読みやすいように推敲してください。

●文体は「です。ます。」調でお願いします。

●誤字があれば修正してください。

●わかりにくい箇所があれば、指摘してください。

修正結果として、誤字を発見して正しい提案をしてもらいました。

× 修正前:私自信

〇 修正後:私自身

自分でチェックしていても気づけたかもしれませんが、思い込みでスルーしていた可能性も否定できません。本当に便利で、助かりました。

本書「Gemini完全マニュアル[第2版]」には、Geminiをすぐに活用できる情報が満載です。しかも、わかりやすいのがありがたいポイントです。

まとめ:初めての人に寄り添った内容で安心

Gemini完全マニュアル_03【画像】

本書は説明文がわかりやすく(専門用語があっても解説付き)、情報量も多すぎないため、活用し始める際のハードルが低いのがポイントです。

画像付きで学べるので、実際に使う際に混乱や迷う心配もありません。(ただし、Geminiのサービスが改善されることで、今後変更が発生する可能性はあります。)

そのため、本書は生成AIサービスを初めて利用する人にとって、手に取りやすい1冊だと思います。安心できるガイド的な存在なので、本書を読み進めながらGeminiを少しずつ使っていくのが安心でおすすめです。

P.S. 本書には読者に特典があります。プロンプトのテンプレート(PDFファイル・22ページ分)をダウンロードできるのです。「メール」「文書作成」等、目的別に分類されています。コピペしながら使えるので便利ですよ。

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